昨日の話なのですが……
9月16日は母の誕生日です。
大阪にいれば祝う事も出来たろうに、今の私に出来る事は電話だけ。
と、言うワケで。
私『――…(電話。)』
ひたすら続くコール音。
おんや、仕事か。しょうがない。
私「姉貴に私の分も祝ってもらおう……」
いそいそと姉貴にかけ直す。
コール音。
姉貴『(ガチャ)マジで来てるッ!むーてきのパワー!!マジでイイーかんーじ~!』
私『…………』
姉貴『絶対可憐ッ!だーから負けないッ!スr』
私『(ぶちッ。)』
何、今の。(携帯を呆然と眺めた。)
姉貴『(コールバック。)何で切るねん。』
私『イヤ何で歌ってんねん。妹が電話してんねんぞ。もっとあるやろ、他にあるやろ。もしもし?とかあるやろ。』
姉貴『メッチャ気持ちよう歌ってたのに。ラムネ入りのピンクのマイクで。』
私『おもちゃやね。ソレ明らかにおもちゃやね。あんまツッコミ入れさせんといて、今外やから恥ずかしいねん。めっちゃ見られてんねん。』
姉貴『つまらんわ…で、何やねん。』
私『いやさ、翔の記憶が正しかったら、今日オカンの誕生日やん?でも電話しても出ぇへんからさ、』
姉貴『
ああッ!!!!』
私『あっしの分も祝っ、』
姉貴『(ぶちッ!)』
私『…………。』
姉貴『(ツーツーツー…)』
私『……………。』
あれ?キサマ、
忘れていたな?
再び鳴る電話。
私『もしもし、オカン?』
母『もしもし、電話かけてきてたやろ?』
私『ああ、イヤ、ほら。誕生日おめでとう、って。』
母『ありがとー。アンタだけやわ、覚えてるの…おねーちゃん絶対忘れてるもんね…』
私『………(その通りでしたと言えない。)だ、大丈夫。覚えてるって、姉貴もさ、ね!!』
電話を切って、
夜、掛け直す。
と、
母『お姉ちゃんがケーキ買っててくれてん…』
私『……あ、うん…』
母『お母さん嬉しかったわぁ…覚えててくれてんなぁ。』
私『………だ、だから、言うたやん…』
母『忘れたフリしてるなんて、もう、お姉ちゃんもお茶目やねんから…』
私『あ、あは…あははははは……』
アノヤロウ。(拳を握り締めつつ。)
でも良い。お母さん涙声になるくらい喜んでたから。良いの。
真相はここでだけ吐き出すんだ…!
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