一人目、甥っ子。
陣痛の波に唸る姉を、母、私、義兄で診ていると、お医者様にこう言われる。
『出産までもう少し掛かるでしょうから、ご家族は、入院のご準備をしに一度ご帰宅されては如何でしょうか。』
なるほど。
姉貴の破水は何とビックリ、パチンコ屋でしたからね。(!/電話が来た時ビックリした。)
何の準備も当然ありません。
っと、言うワケで、一度帰宅。
準備を整え、病院へ。
医者様『すみません…ついさっき生まれました…』
何ィ。
姉貴『お姉ちゃんは一人で寂しく生みました…初めての出産は一人でした…』
…………。(目を逸らしつつ。)
看護婦さん『お父さんですか?』
義兄『え、あ、はい。(初めてお父さんと呼ばれてちょっと恥ずかしげ。)』
看護婦さん『元気な男の子ですよ。こちらへどうぞー。』
義兄だけが、ガラスの向こうへ。
そこで、息子と初対面です。
義兄『うわー…』
看護婦さんから抱き方を聞き、義兄、恐る恐る、初めての息子を初めて抱き上g
義兄『ライオンキング。(掲げた。)』
誰ですかあの恥ずかしい人。
知りません、私、他人です。
必死で笑いを堪える看護婦さんが面白かったです。
二人目、姪っ子。
二番目の姉貴と、私、私と瓜二つ(双子かと間違われた程似ている。)な、いとこ(男)の三人で、家でゴロゴロしていた時、母から『もうすぐ生まれるで!早くおいで!!』と電話があり、急いでバス停へ。
病院方面のバスに乗るも、時間は夜。
なんと、昼ならば病院まで行くそのバスは、病院の二つ前の駅まででした。
姉貴『歩かないとアカンなぁ。』
いとこ『どれぐらい離れてるんやろう…』
私『結構距離あったよねぇ…』
姉貴『道もわからんしな。降りる時に運転手さんに道聞こう。』
私『で、ダッシュやな!!』
終点の駅に着く。その時点で乗客は私達のみでした。
さて降りるぞう。
私達は急いでいたのです。即、席を立とうと、して。
運転手さん『病院行けばええんやな!(車内マイク使用。)おっちゃんに任せとき!飛ばすで!!』
ステキすぎる!!!!!!
感動です。
ビックリしました。
運転手さん『で、病院って何やのん、どうしたん。』
姉貴『お姉ちゃんに子供が生まれそうなんです。』
運転手さん『ホンマか!そりゃ急がなアカンな、生まれる前に着かんとなぁ!』
いとこ『おっちゃん最高…!』
お金を多めに払おうかとしましたが、おっちゃんはそれも笑顔で拒否です。
早く行ったり、と、おっちゃんに促されて、めちゃくちゃ感謝しながらバスを降りた。
無事に出産。
出産直後の姉貴に会う。
私『お疲れさまー。今度は女の子やったねぇ。』
姉貴『おー…ちょ、こっちきて。』
私『何、何。』
姉貴『出産直後のお腹ってめっちゃプルンプルンすんねん。』
私『マジで?…ウワーーー!!何コレ、超気持ちいいーーー!(姉貴の腹をぷるぷるさせつつ。)』
看護婦さんに叱られて退室。(帰れ。)
三人目。姪っ子。
今度は二番目の姉貴の出産でした。
夜中、いつも通りに寝ていたら、母親が帰ってくる。
母『アンタ、何してんの!』
私『んぁ、何よ…どうしたん?』
母『どうしたん、とちゃうよ!もう皆行ってるで!!』
私『はぁ?何が?』
母『早く車乗り!』
私『ちょ、説明してって。何なん?』
母『だから、もうすぐ生まれそうなんやんか。』
早く言って。
何してんの、の前に言って欲しい。誰からも連絡無かったしね?
せめて病院、とかキーワード出そう、ママ。全然わかんなかったから。
病院に連れてかれる。
色々あったけれど、無事に出産。
対面しに行く事に。
姉貴『ホラ!早くアンタ写メ撮って!』
母『早く!ちゃんと撮るんやで、ええ角度で撮るんやで!』
義兄『撮ったヤツ転送してもろてええかなぁ…』
母『あ、お母さんも。おばちゃん達にも送信して!』
何 故 自 分 で 写 メ ら な い 。
画質?画質か?わからんが、とりあえず、私が写メる。
看護婦さん『では、一度退室して頂いてよろしいですか?』
ちょおおおお!!写メに必死になって終わったアアアァァ!!!
皆は満足げです。手とかね。握ったりしてたもんね
畜生。
義兄はものすごいグロッキーになってました。徹夜してたからなぁ…
当然っちゃあ当然ですが、毎回毎回、バタバタするもんで。
さて、今回はどうなるんだろう、と、ちょっとワクワクしつつ!!
帰るのが楽しみです。
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